黒にんにくってどんなもの?

黒にんにくってどんなもの?

黒にんにく誕生秘話

黒にんにくはいつ誕生したかご存知でしょうか?多くの方がにんにくの代表的な産地青森県で黒にんにくが生まれたと思いがちです。しかし、実は黒にんにくは、2004年三重県尾鷲で偶然のきっかけで生まれました。ちなみに、青森県で黒にんにくが誕生したのは、それから2年後の2006年です。

「にんにくを多くの人に食べてもらいたい」「にんにくの独特なにおいを改善したい」と開発者たちが研究を重ねた結果、熟成させることにより、味やにおいに変化があることがわかり誕生したのが「発酵黒にんにく」です。

黒にんにく開発のヒントは、三重県の海女さんのにんにくの習慣にあったようです。海女さんたちは日々、健康維持のために、にんにくを自家栽培しており常食にしていたそうです。冷たい海に潜る前に、海女小屋でにんにくを銀紙に包み焼いて食べてスタミナ補給をし、長時間漁に出ていたそうです。そして、現在は炊飯器で蒸して黒にんにくにて食べているそうです。

2016年2月29日(にんにくの日)に、にんにくの代表的な産地青森県で「第一回全国黒にんにくサミットin青森」が開催されました。その中でも、「海女さんのにんにく」が熟成黒にんにくの開発の発想の起源であると発表がありました。その後も、さらに研究が進み現在では、その黒にんにくの驚きのパワーに世界でも広がりをみせています。

黒にんにくの開発の起源が「海女さんのにんにく」であったことは驚きです。しかし、長時間漁にでる海女さんが常食しているということで、そのにんにくのパワーの凄さに納得します。

味やにおいは変化するの?

にんにくをそのまま食べると、辛くてなんだか胃が「ムカムカ」してしまいます。しかし、熟成された黒にんにくは辛みがなくなります。そのため、まるでドライフルーツやプルーンを食べているかのようなマイルドさがあります。

にんにくといえば、気になるのが「におい」ではないでしょうか?「明日は大事な日だからとにんにくはちょっと、、」という経験が一度はあるかと思います。しかし、黒にんにくの場合、もうその必要はありません。なぜなら、黒にんにくは発酵過程でにおいの成分が別の物質に変わるため、におわないからです。食後や寝る前でも食べることができます。